高等教育の修学支援新制度 認定校
渡辺さんは普通科の高校を卒業後、「手に職を持って人生を歩みたい」と、大分経理専門学校へ進んだ。
豊後高田市の自宅から電車を使い2時間の距離。
しかし通学の大変さ以上に学校生活は充実していた、と振り返る。
柔道部で培った負けん気でぐんぐん成長。
「入学して初めて簿記の勉強を始めたので、最初は用語なども分からず戸惑いましたが、だんだん面白くなりました」
同級生には社会人を経験した人もいて、幅広い年齢層の人と同じ教室で学ぶのも新鮮だった。
「年の差はあるけれど、目標は同じで一体感がありました。
いろんな考え方を知ることができました」と話す。
在学中に日商簿記2級検定やパソコン検定などにも挑戦。
多くの資格を手にしたことも就職への自信につながったという。
就職に関して、「業種は決めていませんでした」というが、地元企業が集まる就職説明会で、菅組の担当者として出席していた志太波泰則総務部長と出会う。
「社員に夢を抱いてくれる上司がいる会社なんだ」と感動し、就職試験に臨んだ。
見事に思いをかなえ、現在は経理部で、伝票管理などの仕事を行っている。
「会社の数字には全て意味があります。 その数字になった過程が大事だということを実務で経験させてもらっています。扱うのが大きな数字なので、毎回身が引 き締まります」
人社2カ月、後藤象二郎課長は「はつらつとしています」と評する。
社の決算を控え、経理部の一員として多忙な日々を送る渡辺さん。
持ち前のガッツで、社に貞献したいと頑張っている。
今やっている勉強は、必ず将来につながっています。
僕自身、社会に出て、その意味や数字の重みを実感しています。
勉強や資格試験で大変な時もあるかもしれませんが、頑張ってください。