高等教育の修学支援新制度 認定校
簿記の基礎ができていたので、入学後すぐ2年生に混ざってレベルの高い授業を受けるようになり、同学年内のトップランナーとして「日商1級か全経上級に合格する」という目標ヘ一直線に進んでいた。
年度中に2度ずつある二つの試験。
だが 1年生時は全て不合格。
そればかりか同級生の一人が2月に全経上級に合格する。
「同級生なのでうれしかったけど、複雑な部分もありました。でも自分の勉強を見直すきっかけにもなった。それまでの自分は甘かった」。
その同級生は誰にも負けないほどの勉強量を誇っており、身近なお手本として「少しでも近づけるように、 毎日学校が閉まるまで居残り自習をする ようになりました」と振り返る。
夜間授業もあるので月水金は午後9時半まで自習。
それから臼杵市の自宅に帰宅すると 10時半を過ぎたが、必死に頑張った。
年度が変わった4月。
自分をさらに追い込むため、理事長(学校創設者)に「今年度中に日商l級か全経上級に合格します」 と宣言して受けた6月の日商試験。
だが、 またも厚い壁にはね返されてしまう。
ここで全経上級に合格していた同級生から「勉強がついでになっているんじゃないか。今のままで全経上級に合格すると思うのか」と厳しい叱咤を受けたことで、再度気持ちを奮いたたせて7月の試験に臨んだ。
「これが集大成」と位置付けた試験は、何度もトイレに行きたくなるほどに緊張した。
それだけに約1カ月後の発表で、パソコン画面に「合格」の文字を見つけた時は、 「思わず叫んでしまうほどうれしかった」。
今後は取得した資格を生かせる仕事に就きたいと夢を語る。
どんな職場でも、何度もはね返されて最後に乗り越えた経験が、きっと糧になる。
私も自分一人だったらたぶん投げ出していたけど、一緒に自習してくれる 仲間や熱心に教えてくれる先生方がいたから最後まで頑張れました。
同じような目標を持つ同級生と接することで自然と勉強するようになれます。